2024.1.24-②

27年間

私が病院に通い続けてた年月

今日その日々が、終わった

 

後半に関しては、

現状確認という、そりゃ緩いものではあったが

 

それはそれはとても、解放された

それはもちろんとてもとても

素直にとても嬉しい

 

たくさん……と一言では言い切れないくらい

その日々の走馬灯は、脳内をぼんやり回っているし

感情も感触もたしかにあるのに、

これって、もはや夢だったのではないかな

まるで、違う誰かの日々、みたい

 

私は何度も生まれ変わり、歩いてきた

という歌がある

本当にそうだと思う

そうだとしか思えないでいる

 

だけどたしかに、私の日常の中に

病院との繋がり、

というものが組み込まれていたからだろうか

 

何かが、ポッカリしている

どこかが、空白になっている

これが所謂、燃え尽き症候群だろうか

 

とても嬉しい、心から嬉しいと言える

達成感、と言っていいだろう

なのに、

どこか虚しい

 

常に

相反する感情がどうしても共存してしまう自分がいる

呆れるほど、素直じゃない

 

日常から何かが抜き取られるという事に対する

虚脱というものは

どんな些細なことでも、起こりうるものだと実感する

 

何も始まらないでいい、という歌もある

本当にそうだと思う

 

けど、どう足掻いても、始まってしまうのが

また日常というサガでもある

 

一つ軽くなった空白は

足枷とも、言い訳とも言えていたからかな

どうやら思った以上に

巨大なもののようだ

 

これが最後だろう、と思える始まりが

そこに相応しいものになりえると思う

出合いたいなと思う

 

さて、とりあえず今日は、

ビールでも飲んで

過ぎた自分と、今の自分と

乾杯しよう